Chiesa di Santa Maria delle Grazie

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

レオナルド・ダ・ヴィンチ　「最後の晩餐」






１０時４０分、ようやく教会に到着です。予約を取りに窓口に行きますが、窓口の女性からは今日はもう一杯よ、と言われます。

ミラノ滞在も残り少なくなり、がっかりしながら思案していると、

窓口の女性が思い出したように、PCのキーを叩いて、最後だげど２人分空いているわ、１８時だけどどうする？、

と言ってくれます。もちろん、ＯＫです。

この有名な「最後の晩餐」、意外だったのは教会の壁画ではなく、教会に付属する食堂の壁画だったことです。

そして両側の壁に対をなして、一方がレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、もう一方はドナト・モントルファーノの「十字架上のキリスト」です。

失礼ながら、一方の絵画については全く知りませんでした。

１５世紀末、修道院の食堂の両サイドの壁に「十字架上のキリスト」と「最後の晩餐」を置くのは、当時の一般的な伝統だったそうです。

「最後の晩餐」は石膏で準備された壁にテンペラ画で描かれた為に劣化が速かったが、

「十字架上のキリスト」は長もちする伝統的なフレスコ画で描かれている為に、たいへん綺麗で新しく見えます。

ところで「十字架上のキリスト」で、中央の十字架の下にいる女性は、マグダラのマリアです。

穴が開く程眺めて２０分、食堂を後にしました。やはりミラノに来て良かった。